ジャマイカ学

by ジャマイカの風

Takahiro  Sawada

澤田高宏

法律 ・ 規則

車の整備と車検

  • FITNESS = 車検のようなもの。 TAX-OFFICEでJ$2,500(2500円)を払い、領収書と車両の書類、車両本体をEXAM-DEPOTに持っていく。 まずは事務所に行って必要書類が揃っているか確認してもらい、OKであれば検査待ちの車列に並ぶ。 検査事項は、
  1. ヘッドライト
  2. 方向指示
  3. テールライト
  4. クラクション
  5. 車体番号とエンジン番号の確認
  6. 普通に走るか (検査員が運転)
  7. ブレーキは効くか (検査員が運転)  これだけ。 更新書類が出来上がるのを30分ほど待って完了。

 

  • ボディのずれ、穴あき、錆びなどは問題にされず、真っ直ぐ走ってブレーキが効けばOKなのである。 このFITNESS証明が無いと車両保険に加入できない。 証明書を持たずに(期限切れも)運転していて検問にひかかると、即レッカー移動である。 罰金、レッカー代、車庫代などで、J$35,000か?

 

  • 日本だと近所の町工場さんでもちゃんとした機材を導入していて、トレーニングされた工員が管理しているが、そのような設備のあるのはジャマイカでは一流と言われる。 整備してくれるのは、機械ロボットではないから、(ジャマイカ)一流の工場でも、メーカーの工場でも完璧ということはない。

 

  • 国外追放された者をDEPORTEEされたと呼ぶが、ジャマイカでは中古輸入車をDEPORTEEと呼ぶ(日本では並行輸入)。 DEPORTEE車はジャマイカ国内のメーカー工場のサービスを受けれないことがあるが要注意。
  1. 高級車の特殊形状の鍵 : メーカーでは合鍵作れない。 日本では作れるが、その車を日本国内で所有しているという登録証が必要だが、輸出しているということは所有を抹消済みである。
  2. それでは、その車用の特殊な鍵とドアに埋め込まれているキーシリンダー、ハンドル横に付いている始動装置一式を入手できるか? できる。 しかし、最近の高級車にはイモビライザーという防犯システムが標準装備されていて、鍵、エンジン、エンジンPCの3点セットでプログラムし直して車が発進するようになっているのである。 そのプログラムはジャマイカのメーカーではできない。

 

  • 日本車の部品の話。 台湾中国製の新品ヘッドライトが$3,000. 日本から輸入された中古ヘッドライトが$3,000. どちらを選ぶか? 台湾中国製の新品に決まってるだろ。 まあ、新品を買ってみるのも経験だし学習だ。 俺なら日本からの中古を買う。
  1. 台湾中国製は取り付け穴が微妙にずれている。
  2. 洗車時の水にはないが、大雨時水が浸入する。 侵水すると内部の塗装が剥げたり黄色にくすんだりする。

 

  • ブレーキのディスクパッド : 日本製新品が中国製より3倍長持ちする。
  • ショックアブゾーバー : 日本製新品が3倍長持ちし、日本製中古が2倍長持ちする。
  • エアフィルター、オイルフィルター : 中国製でじゅうぶん大丈夫。
  • C.V.JOINT : 日本製新品が4倍長持ちし、日本製中古が2倍長持ち。
  • エンジンオイル : 10W-30から20W-50の有名ブランドを使う。
  • オートマチックオイル : 有名ブランドのものを使うこと。
  • ホンダのマルチマチックには必ずそれ用のオイルを使用しないと壊れる。
  • バッテリー : 日本製新品は売っていないので、どこのブラントでもよいが、キャップが付いていないメンテナンスフリーが若干寿命が長い。
  • タイヤ : 日本ブランドやGOODYEARは中国製より3倍長持ち。

 

  • エアコンが効かない > ガス漏れを疑ってみる。
  • エンジンが掛からない > バッテリー端子の接触が悪い。
  • エンジンが一呼吸置いて掛かる > スターター寿命が近い。
  • ケーブルで繋いでエンジン掛かったが1分でエンジンストップ > 発電システムのオルタネーター寿命 > 部品と交換工賃とで安くてJ$10,000.
  • ウンともスンともいわない > スターターが回っていない > エンジン後部のテッシュペーパーの芯より大きい筒みたいな部品をハンマーでたたいてみる。 > エンジン掛かったけどスターターの寿命。 > 部品と交換工賃込みで安くてJ$7,000.
  • エンジンオイル漏れが激しい > エンジン後部最下部のオイルスイッチからの漏れを疑う。 > 漏れていれば新品交換。 J$2,000くらい。
  • ワイパーのキレが悪い > 新品交換してもあまり変わらない > ガラコ的なガラスコーティングを週1で塗る。
  • ラジエーターの液漏れ > ゴムパイプに穴が空いていて、エンジンが熱くなって高圧になったら漏れ出す。 またはラジエーターから漏れている。
  • エンジン水温の急上昇 > ファンモーターの寿命を疑う > 反対方向に回して抵抗がなければ寿命 > 中古で良いから交換する。
  • パワーウィンドーが作動しない > バッテリー交換したときにプログラムがリセットされた > ネットで車種にあった再プログラムの仕方を調べる。
  • パワーウィンドーが作動しない > ドアにあるスイッチの内部の故障。
  • 車輪近辺からゴーという異音 > ディスクパッドの寿命 > 即交換する。 日本製純正品で$6,000. 中国製で$1,000. 交換工賃$1,000.
  • ボンネットの中からコー(ゴーではない)という異音 > エアコンコンプレッサーのベアリングの寿命を疑う > 中古で良いから交換。
  • ウィンカー(方向指示)が付かない > ハンドル右下奥のフラッシャーユニット要交換。
  • ヘッドランプやテールランプが点灯しない > バルブ要交換。 $200. 本物のHIDは高価であるが、HIDモドキは安く結構明るくなる。 テールランプは配線の接触もチェックする。 HIDモドキは$800.
  • ブレーキが深い > オイルを点検。
  • 走行中ハンドルを切ったときに車輪付近からカリカリカリと異音がする > C.V.JOINTの中の一部が欠けており、その欠けが拡がり内部のBALLが外れると、いきなり車輪が外れる。 非常に危険。 > ブーツや破れて中のグリス油が乾いてしまっている場合はブーツ要交換。 > ブーツは安いが工賃は高い、合計で安くてJ$4,000. カリカリ異音がしているなら早めにC.V.JOINTそのものを交換しておいたほうが良い。 中国製で片方J$3,000. 交換工賃片方$5,000.
  • 低速で走っているとゴトガタゴトガタという緩やかなショックを感じたり、車体全体がウネウネと走る。 > どれかタイヤが変形している。 新品に近くてもPATHALL穴に落ちたことによってタイヤ内部のワイヤーが切断し変形。
  • 鉄ホイールもタイヤも均等に丸いわけではないので、ホイールバランスと言ってホイールに鉛をはめてバランスをとる。 1本J$350. バランスを均等にしないと低速中速でうねうね感じることがある。 品質の良くない安いタイヤはバランスをとっていても高速(100キロ)ではハンドルが握っていられないくらいぶるぶる震えることがある。 品質のよいタイヤを履いてあげよう。 GOODYEARでJ$6,000. 韓国製でもJ$6,000. 中国製はJ$4,500. 付け替え工賃込みである。

 

上記の値段は2011年6月、税込み、モデルはカローラ・サニークラスです。 もちろん店によって高い安いはありますがだいたいの目安としていただきたい。 整備や症状については今までの経験を元に述べているだけなので、勘違いや間違いがあっても勘弁していただきたい。 整備的なものではないが、車も生きもの。 古くなってきたので別のモデルを物色していたり、他の車が羨ましくて口に出したりしていると、ヘッドランプが切れたり、オートマチックの調子が悪くなったり、人間で言えば拗ねるような症状が発生することがある。 自分で洗車しろとは言わないが週1で室内もキレイにしてやり、最低月1でボンネット内のオイル・バッテリーチェックをしてやり、急発進急停止を避けできるだけ丁寧に扱ってやると明らかに寿命が違ってくる。