ジャマイカ学

by ジャマイカの風

Takahiro  Sawada

澤田高宏

Life style

事故商品とキャンセル料

  • 子どもの頃お遣いを頼まれる。 陳列されているパンや牛乳は奥の方を取るようにと教えられる。 古い在庫を手前に移動させ新しいものを奥に置くという当たり前のことをわかるようになるのだが、ジャマイカではそれが無いように感じる。 パンはどの位置を触っても同じ硬さだし、牛乳の賞味期限は全て同じ日のものが置いてある。 ということは、賞味期限前に商品を総入替しているのだ。 

 

  • さて、事故商品だ。 その日に入荷された商品にでもそれはある。 パンの袋が破れていたり、スパゲティの袋が破れていた、牛乳が変な味がするなどのクレームは受け入れられ、すぐに取り替えてはくれるが、その手間が面倒である。 以前KFCから持ち帰ったコールスローサラダが腐っていた。 クレーム電話に対応したマネージャーの態度に腹が立って、別の電話で救急車を呼んでやった。 ”マナパークのKFCから電話してるんだけど、サラダ食べてのたうちまわっているお客さんがいるんだ。 至急救急車要請!” 1時間後くらいにその方角で救急車が騒いでいるのが聞こえた。 かなり遅くね。 不要の緊急コールで逮捕されたって? 20分後に元気になって帰りましたって言っとけ。

 

  • KFCには思い出がある。 ドライブスルーにかなり並んでいたんだけど、ビーチからの帰りでパンツは濡れ足は砂だらけだったので、店内に入ることはせずしょうがなく長い車列に並んだのだ。 俺の番が来た。 おそらく店内ではバタバタしていたのだろう。 マイクスピーカーに向かって叫んでもウンともスンとも言ってこない。 日本であれば、別の店員が表に出てきてマニュアルで受注したりして流れを早くするのだが、ここはジャマイカ、そういう文化や接客マニュアルはない。 あまりにも長い時間無反応だったので、車から降り、少し厚めのサンダルでマイクスピーカーをバンバンバン!10回くらい殴っていると、いらっしゃいませ的なスピーカー音がしてきたので、Aセット2つってマイクの真ん前で注文した。 後ろに並んでる車に向かって、これくらいしないと発注できないってアドバイスしてやったら笑ってた。 

 

  • 話が逸れるが、どこかで読んだ話だ。 アメリカのWALMARTでは商品裏にあるバーコードがレジ機械で読み取れない場合は、お客さんを待たすことなくそれを無料で提供するらしい。 供給元との契約では、バーコード不良で無料配布したなら、それら商品の代金は支払いできないとはっきりあるらしい。 WALMARTも悪い会社ではないから、100個あるその商品を全て無料配布してしまうということはなく、2、3度入力ミスが発生したら、すぐに引き上げてくれと連絡はするんだろう。 ジャマイカでそういうことをすると、スーパーにある全商品の10%が無料配布になってしまうだろう。 消費者にとっては非常にありがたい。 けどそうすると、レジ係りがバーコードが読み取れなかったと不正をすることはじゅうぶんに考えられる。

 

  • ホテル宿泊ではある決められた時間以前にキャンセルの連絡をしないとキャンセル料として規定額をクレジットカードから頂きますというホテルがほとんであるが、ジャマイカにはそれを真似してありえないキャンセル料を取る商店もあるから要注意。 中国製のヘッドランプを購入。 取り付け穴の位置がわずかにずれているため装着不可能。 返品料20%を引かれて返金になった。 この場合装着不可能ということが判っていて販売したため、店側に勝ち目はない。 とりあえずFAIR TRADING COMMISSIONに出向いて実情を訴えるべし。 会社登録事務所では申請した書類発行をキャンセルすると、それがまだ手をつけていないであろう翌日であってもキャンセル料40%盗られる。 

 

  • 20年くらい昔、運送屋で深夜に仕分けのバイトをしたことがある。 様々な商品の中で、松下ナショナル(現在はパナソニック)の商品だけは、箱に傷をつけただけでも運送屋が買い取りしなければならないほど厳しく、それはもう2倍3倍気を遣った。 ジャマイカでは責任の擦り合いで誰も責任を取ろうとしないので、発送者(供給元)が泣くことになる。 事故商品は、それ専用の市場に流出していくが、食品の場合、鮮度の問題もあるがゆえ、社内で処理する。 従業員に安く売りつけようとしても彼らは小銭も持っていないため(本当は持っている)、勝手に持って帰っていいぞってなことになる。